ワーファリン服用中の方の抜歯

2021/10/31

ワーファリンとは・・・血栓塞栓性疾患治療薬

抜歯時にワーファリンを休薬すると血栓塞栓症のリスクが高くなります。(実際、休薬した約1%に血栓塞栓症が生じ、休薬すると脳梗塞発症のリスクが約3倍になります。)

血栓塞栓症は1度発症すれば、病態は予後不良である事が多いです。

日本循環器学会のガイドラインでは、”抜歯時には、抗血栓薬の継続が望ましい。”と明記されています。

抜歯時の出血のリスクを小さくする方法として、ゼラチンスポンジなど止血剤と縫合、圧迫が一般的(歯科でのほとんどの症例はこれで止血できています。)

後出血を生じる時は、シーネ、サージカルパックなどを使用します。いずれも局所止血可能な例がほとんどです。

抜歯後の出血の原因は、抗凝固薬よりむしろ、局所の炎症、抜歯時の周囲組織の損傷、不適切な局所処置が問題となります。

歯科でも服用している薬は治療の上で必要な情報です。お薬手帳お持ちの方はご提示お願いします。