歯科医院を受診することが決まったら、ぜひ事前に予約(連絡)をしておくことをお勧めします。予約なしでいきなり来院すると、待ち時間が長くなってしまうほか、場合によっては診療自体を受け付けてもらえない可能性もあるため注意しましょう。
現在多くの歯科医院では予約診療制を導入し、予約をしている患者様の治療を優先しておこなっています。予約制の良いところは、患者様をお待たせすることなく診療を円滑にすすめられることです。しかし予約制にする最大の目的は、診療の質を安定させ、すべての患者様に安全で最良の医療を提供できるようにすることにあります。
そうはいっても、歯が急に痛みだしたり、我慢していた痛みが激しくなったりすることはよくあること。ただそのような場合でも、来院前に必ず電話等で一度問い合わせしておきましょう。その際に具体的な症状などを伝えておけば、来院した際にスムーズに対応してもらいやすくなります。
歯科医院に限らず、医療機関を受診する際に忘れてならないのが保険証です。初めての来院で万が一保険証を忘れてしまった場合、その日にかかった医療費は全額負担(10割)となるため注意しましょう(同月内に持参すれば、負担額以外の医療費は返還されます)。また続けて受診する場合も、月初めの受診日には保険証の提示が必要です。
また歯科以外の医療機関でお薬を処方されている方は、保険証と合わせて「お薬手帳」も持参してください。もしお薬手帳を紛失した場合は、服用しているお薬の名前をメモしたものか、あるいはお薬の実物を歯科医に提示しても構いません。
歯科では服用しているお薬によって、治療ができないケースや、治療のために一時的にお薬を中止してもらうケースがあります。その情報を正しく歯科医に伝えておかなければ、治療中に思わぬトラブルに見舞われる恐れもあるため注意しましょう。
歯科医院を受診する前に、もし時間があるならあらかじめ歯は磨いておきましょう。歯を磨いていなくても診療は受けられますが、口の中が汚れていると正しい診断がおこないにくいほか、治療中に新たな細菌に感染するリスクが高くなります。
そのため歯の表面にプラークや食べかすが多くついている場合は、先にクリーニング処置が優先され、その分だけ治療時間が削られてしまいます。歯科を受診する前の歯磨きはエチケット的な意味合いはもとより、予約時間内に治療を円滑に進めていくうえでも重要なポイントとなります。 yamamoto