歯科技工士 豊岡 秀明
うんちく 歯の型を取るピンクの物体アルジネートといわれる歯型を採るための印象材、
それに石膏を流した歯型は技工士にとって一番大切な物です。
これがきちんと採れていないと後工程でどんなに腕のある技工士が
補綴物(入れ歯や銀歯等)を作ったとしても
もう一度つくりなをさなければいけなくなります。
工場でのモノづくりと同じで「後工程はお客様」という感覚でつなげていかないと
まったく上手くいきません。
歯型を採る時のピンク(色が違う時もありますが)の物体の正体…
主成分はアルギン酸ナトリウムとケイソウ土、硫酸カルシウムとなっています。
??なんのこっちゃ…。
アルギン酸は褐藻などに含まれる多糖類で、食物繊維の一種だそうです。
噛み砕いて書くと、アルギン酸は昆布から作られており、
かまぼこに添加したりもします。
ケイソウ土は珪藻の化石でアイヌ民族などは「食べる土」と
呼び、食材と一緒にあえて食べられていたそうです。
硫酸カルシウムはいわゆるチョークで、童話でオオカミが食べたり、最近ではユーチューバーが
食べたりしています。
なにが言いたいのかといえば、印象材はお口の中に入れるものなので
安全性には十分考慮されているもののようです。